昨晩、会社帰りに新宿の中古カメラ屋を巡回した所、ジャンク箱の底にデジカメと見紛う小さな銀色のカメラが転がっていました。
取り出して確認すると前面にAPSマークの付いたコニカのカメラで、動作確認用に持ち歩いてる電池の中からCR2を取り出し、電池室に入れたら背面液晶が表示されてフィルム装填動作を始めました。
シャッターボタンを半押しするとファインダー窓横にある合焦とストロボのLEDが点灯したので、完動品と判断して500円(税込)で購入して持ち帰りました。(完動品でもジャンク箱行きなのはAPSカメラの宿命かも)
ジャンク箱から回収した『Konica Revio Ⅱ』は2000年に発売された極小のAPSコンパクトカメラで、コニカからサポートを引き継いだケンコーのHPで現在でも取扱説明書がダウンロード出来ます。
2001年のグッドデザイン賞を受賞しており、コニカのコンパクトカメラでは末期の製品なので、開発者のこだわりが垣間見えます。
ボディは質感の高いアルミ製で本体重量は130gと、金属製のフィルムカメラでは最軽量の部類です。
ボディの前面にはアルミスーツケースのようなリブが刻まれています。
ミリオタ的には『ユンカース Ju 52』の波形外板(コルゲート)を想起させるのもお気に入りのポイントです∩(・ω・)∩
Canon IXY330と較べると、全体的に一回り以上小さい印象です。
IXY330を入手した経緯については、以前の投稿で詳細をご覧頂けます。
金属筐体の堅牢さのお陰か、ジャンク箱の中で散々掻き回されたハズなのに目立った傷は見当たらず、外観は非常にキレイでした。
軽量なので当初はプラ筐体にシルバー塗装したものと予想していたのですが、全金属製だったのは嬉しい誤算でした (・ω・)b
もう一つの嬉しい誤算は、APSコンパクトには珍しく+1.5の露出補正が出来るので、期限切れのAPSフィルムでも実用的な写真が撮れそうな事でした。
期限切れのAPSフィルムをIXY330で露出補正無しで撮影したら、褪色が酷くて露出がアンダーな現像が上がってきました。
露出補正の出来るAPS一眼レフのCanon EOS IX50で+2の露出補正をすると、ある程度は見られる写真に仕上がりました。
他の特徴として、上面の専用ミラーアダプターを立ち上げると自動的に「自分撮りモード」に切り替わる機能を搭載しており、当時の携帯電話で流行り始めた自分撮りを取り入れたものと思われます。
2000年の発売時点では、後年にコンパクトカメラがスマホに駆逐される未来が待っていようとは、思いも寄らなかったかも知れませんね(^_^;)
Revio ⅡはMRC(フィルム途中交換)に対応しているので、他のカメラから撮影途中のフィルムを入れ替える事が出来ます。
ジャンクカメラに入っていた撮影途中のAPSフィルムが手元に2本残っていたので、残り15枚撮影出来るカートリッジを装填してみました。
APSカメラには撮影途中のフィルムを保護するため裏蓋をロックする機能があるので、前の持ち主がフィルムを取り出すのを諦めて処分したのか、あるいはフィルムが入っている事を忘れて処分したものと思われます。
撮影済みの部分に何が写っているかは不明ですが、未使用の枚数を引き継いで撮影し、撮り切った後に現像へ出すつもりです。
撮影済みのカットは何の変哲も無い風景や人物の写真だと思うのですが、ハメ撮りとかが写っていたら現像した時に恥ずかしいなぁ…(*´д`*)