先の投稿で触れた通り、新車でバイクを購入してから3年が経ち、1回目の車検を通さずにNC750Xを手放しました。
バイクに乗る頻度は月に1~2回、休みの日にツーリングする程度でした。
バイクに乗り続けていると、購入前には解らなかった様々な問題が顕在化しました。
バイクを手放した理由を、自分なりに整理してみました。
季節の問題
- バイクで気持ち良く走れる春と秋が短い
- 夏は猛烈に暑く、冬は極端に寒い
地球温暖化の影響か、春と秋が年々短くなっている気がします。
暑いか寒いかの両極端で、夏と冬が交互に来ている印象です。
真夏の炎天下はメッシュジャケットでも暑く、真冬の高速道路は酷寒なので、電熱式のベストとレッグウォーマーにグリップヒーターで暖を取っていました。
天候の問題
- 雨天や強風時の走行は危険が伴う
- 梅雨はバイクに乗れない(乗らない)
雨天では視界が悪くなり、路面も滑りやすくなります。
強風に煽られてハンドルを取られると恐怖を感じます。
レインウエアを着るのも億劫なので、梅雨時は乗車する機会が極端に減ります。
交通事情
- 自動車や大型トラックとの混走は危険
- 高速道路が頻繁に渋滞する
バイクは体が剥き出しなので事故に遭うと怪我する確率が高いです。
技術が低く周囲を良く見ない未熟なドライバーの運転する車や、死角の多いトラックと混走するとバイクの危険度が増します。
バイクは危ないのでは無く、バイクが走る環境が危ないのです。
早朝の高速道路は下り車線が順調に流れていても、夕方の上り車線は渋滞に巻き込まれる事が頻繁にありました。
バイクはすり抜けが出来るだけ車よりマシ、という見方もありますが、バックミラーを見ないでウインカーも出さずに車線変更するドライバーも多く、すり抜けには危険が伴います。(すり抜けは法的にもグレーのようですし…)
体調の問題
- 高速道路の走行中、猛烈に眠くなる
- 極度に気持ちを張り詰めるので精神的な疲れが大きい
バイクの運転中は命が掛かっている状況なのに、高速道路で単調な走行が続くと猛烈に眠くなるんですよねぇ…(^_^;)
ツーリングから帰宅した夜は、就寝時に目を閉じると走行中の記憶が蘇り、気持ちが昂ぶって寝付けない事がありました。
保険と税金
車検を通すと、次の車検まで2年間分の自賠責保険を支払う必要があります。
任意保険と盗難保険も1年単位で更新していました。
軽自動車税も毎年納税しなければなりません。
ランニングコスト
- バイクコンテナの使用料
- 高速道路代、ガソリン代
- オーナーズカード(ロードサービス)
自宅に大型バイクを置くスペースが無いので、バイクコンテナを借りて使用料を毎月支払っていました。
ツーリングに行けば高速道路代とガソリン代も嵩みます。
距離無制限のロードサービスに加入するため、メーカーのオーナーズカードも毎年更新していました。
盗難の問題
- 自宅保管やバイクコンテナでも防犯対策は必要
- 外出先で盗難に遭う可能性もある
保管場所での盗難はバイクに付きものです。
最初に借りた屋外のバイクコンテナでシャッターの鍵を破壊された事件があり(バイクは無事)SECOMのセキュリティが付いた屋内のバイクコンテナに引っ越しました。
最近になって、コンテナ盗の犯人2人組が逮捕されたと警察から連絡がありました。
被害は250件以上あり、犯人は再犯だったので懲役5年は喰らうだろう、と刑事さんから報告されました。
外出先の駐車や宿泊先で屋外にバイクを駐めても、盗難のリスクは伴います。
費用対効果を考えてバイクを手放した
健康上の問題では、バイク走行中に眠気を感じる事が多く、根本的に解決する方法はありませんでした。
出費に関しては、短期間に転職を繰り返して以前より年収が減っていたのと、今年で50歳を迎えるのを機に、個人型確定拠出年金(iDeCo)の積立を始めたので、毎月の支出を減らしたかったのも大きな理由です。
車ほどではありませんが、バイクも立派な金喰い虫でした。
バイクに乗るのは楽しい趣味でしたが、費用対効果を総合的に考えて、自己保有のバイクは車検を通さずに手放す事にしました。(車検費用と保険の更新に十数万の出費が見込まれたので)
スポットのツーリングならレンタルバイクを利用する事も出来ます。
月極でバイクをレンタルするサービスの試行も始まりました。
メーカー主催の試乗会にも気が向いたら足を運ぶと思うので、何らかの形でバイクに乗る機会はこれからもあると思います。