半世紀前に発売された絞り込み測光の一眼レフYASHICA TL ELECTRO Xを4月に手に入れたのに引き続き、漆黒の後継機『TL ELECTRO X ITS』のボディを購入しました。
6/18(火)にレモン社 秋葉原店に立ち寄ってショーケースを眺めていたら、動作品で1万円を超えていたTL ELECTRO X(レンズ付)の奥に、ITSのボディが800円で並んでいました。
以前、秋葉原のキタムラで500円のITSを見かけた時は、動作確認すると完全なジャンクだったのでスルーした事がありました。
その時の印象が強くて、後日クロームのTL ELECTRO Xを手に入れたのですが、漆黒のITSはその後も気になっていました。
レモン社のITSはレバーを巻き上げてシャッターを切るとミラーが跳ね上がり、電池が無かったので露出計の動作は確認できませんでしたが、外観が綺麗だったので引き取る事にしました。
帰宅して露出計の電池を入れたところ、バッテリーチェックボタンを押すと緑色の電球が点灯して、絞り込みレバーを押し下げるとファインダー内に赤い矢印が表示されました。(半世紀前のカメラなので、LEDではなく豆球で光らせています)
ファインダー内はゴミだらけで汚いけど、撮影には支障が無い…かと思いきや、何回かシャッターを切るうちに、レバーの巻き上げ途中でミラーアップしてしまいシャッターがチャージされなくなりました。
ミラーアップレバーを回しても手応えが無く、スカスカで動作しませんでした。
巻き上げを続けると次第に調子が悪くなり、1回シャッターが切れた後は、2~3回は巻き上げ途中でミラーアップするようになってしまいました(;゚Д゚)
たまに正常動作するので、全く撮影出来ないわけではありませんが、フィルムを入れたとしても歩留まりが悪く、とても実写には使えない事が判明しました(T_T)
どうにも諦めきれないので、数社の修理業者に見積を依頼したところ、ITSは修理対応していない、と悉く断られてしまいました(^_^;)
仕方が無いので、部屋のインテリアとして飾るか、いじって遊ぶくらいしか使い途が無くなってしまいました(´・ω・`)ショボーン
レモン社でレンズ付きの動作品が1万円以上で並んでいたのに、800円のボディが正常動作すれば掘り出し物…と目論んでいたのですが、世の中そう甘くは無いようです(;´д`)
ITSの外観は神社仏閣のような和の趣がありますが、ペンタ部に象嵌した金色の電子マークと黒光りするボディから、霊柩車を連想するのは自分だけでしょうか?(´-ω-)人