auto110の再来『PENTAX Optio I-10』
このブログで何度も言及していますが、昨年の春にカメラ熱が再燃して以来、急激にカメラのコレクションが増えてしまいました。
PENTAX Optio I-10は、ポケットカメラの110フィルムを使う極小一眼レフ「PENTAX auto110」の代替として入手しました。
子供の頃、駅前にあった丸井のカメラ売り場で、化粧箱に収められたauto110のフルセットがショーケースに飾られていました。
「憧れのトランペットを眺める黒人少年」のようにショーケースにへばりつき、いつまでも眺めていた記憶は、今でも鮮明に思い出す事が出来ます。
少年時代の刷り込みがあるので、auto110には未だに強い思い入れがあるのですが、ポケットカメラ用の110フィルムは大手メーカーで生産が終了しており、一時は市場から消えていました。
現在はかろうじてLomographyが110フィルムを販売していますが、街のDPEでは110フィルムを受け付けてくれないので、現像の問題が残ります。
「auto110は欲しいけど、中古を買うのは今さらどうも…」という層に向けたのかは解りませんが、auto110をモチーフにして2010年に発売されたコンデジがPENTAX Optio I-10でした。
PENTAX Optio I-10のデザインは「PENTAX auto110」が元ネタになっています。
コンポーネントは既存のコンデジを流用したようでauto110を完全再現とは行きませんが、雰囲気は掴んでいると思います。
Optio I-10の中古を入手して、試し撮りに選んだのは上野動物園でした。
檻の間や金網の目にレンズを突っ込めるのもコンデジのメリットです。
5倍の光学ズームにデジタルズームで最大31倍まで寄せられるので、日常用途なら充分な性能です。
上野動物園のモノレールは今年の11月から運行が休止されるそうで、東京都交通局の乗り鉄を完遂する為に、乗っておいた方が良いのかな~と思案中です。