貧乏人のコンタックスⅢ『キエフ 4M』1
以前から、連動距離計のコンタックスⅡや、コンタックスのデザインに範を取ったニコンSシリーズに関心があったのですが、マニアの根強い支持で中古相場が高く、自分が購入に踏み切れる価格帯ではありませんでした。
先週、自宅の近隣にある中古カメラ店で、コンタックスⅡをソ連がコピーした『キエフⅢ』を触らせてもらったのですが、1万円超えの価格に躊躇して購入には至りませんでした。
帰宅してからもキエフが頭から離れず、ヤフオクを探してみたところ、程度の良さそうなケース付きのキエフ4Mが1万円以下で出品されていました。
10%OFFクーポンと期間固定ポイント、キャンペーンでチャージされたPayPayを総動員して、実質7,000円弱の支払いでキエフ4Mを落札しました。
とりあえずは、コンタックスⅡやニコンSの代替品で欲求を満足させる事が出来そうです。(セリフはコラです)
キエフの来歴については、いのっちさんが詳細を解説されているので、合わせてご覧下さい。
キエフ4Mはセレン光電池式露出計を搭載したコンタックスⅢをコピーしたカメラで、基本設計を変えずに細部を手直ししながら(手抜きしながら)長期間に渡って生産されていました。
自分で調べた限りでは、キエフ4Mは1977年前後に登場したようで、落札した個体はシリアルナンバーの頭2桁の数字から、1981年に製造された個体と推測しています。
製造が後期なので、ローレット加工されていた金属製の巻き戻しノブがクランクになっていたり、SSの目盛りが樹脂製の円盤になっていたりと、クラシカルな雰囲気が損なわれる変更が施されているのが残念ですが、金額とのトレードオフと言う事で割り切る事にしました。
後期型ではシャッタースピード(SS)が中途半端な1/1250から一般的な1/1000に改められたようです。
露出計のセレン窓には開閉式の蓋があり、落札した個体は保管中に蓋が閉じられていて、セレンの劣化が抑えられて露出計が生きていたようです。(オートハーフもレンズキャップ付きはセレンが生きていました)
付属するレンズのJupiter-8M 50mm F2は、カールツァイス ゾナーのコピーで、巷で囁かれるプアマンズゾナーという蔑称が、自分にはピッタリかも知れません(^_^;)
加工精度は悪いようですが、金属鏡胴の輝きと、ボディ側にヘリコイドがあり指先でフォーカシングギアを回してピントを合わせる独特な操作感に惹かれました。
裏蓋は取り外し式で、歪みなどで光線漏れが多発するため、パーマセルテープで遮光するなどの対策が必要なようです。
キエフ4Mには、以前オートハーフで使用した経験のある、カラーネガと同じC-41処理で現像出来る白黒フィルムの「ILFORD XP-2 Super 400」を使う予定です。
XP-2の基本感度はISO400ですが、50~800相当の幅広いラチチュードを備えているので、露出計が当てにならなくてもカバーしてくれるのを期待してチョイスしました。
オートハーフで撮影した白黒写真を見て、明暗のコントラストを強調した方が画面が引き締まる事が解ったので、改めて白黒写真に挑戦するつもりです。
フィルムを巻き戻す時は底面のノブを赤い丸印に合わせるそうで、独特な操作法は入念な下調べが必要でした。
出品情報では完動品という触れ込みでしたが、オークションなので現物が届いて動作確認するまで油断は出来ません。
ソ連カメラは年代が新しくなるほど構造の簡略化や加工精度の低下、材質の悪化でクオリティが低くなる傾向があるようで、キエフシリーズの末期にあたる4Mは要注意かも知れません。
「ソ連のカメラはウ○コの臭いがする」などと言われているので、現物が届くまでは戦々恐々としていますが、撮影する機能に問題が無い事を祈るばかりです。