貧乏人のコンタックスⅢ『キエフ 4M』2
送り主は外国人の名前で、梱包にキリル文字の新聞紙が使われていた事から、モノホンのロシア人バイヤーなのでは…と推測しています。
梱包を解いて全体を眺めてみたところ、全体的に薄汚れてくたびれた外観でしたが、目立った傷はありませんでした。
遮光蓋を開いて露出計の動作を確認したところ、精度は不明ですが針は振れていました。
シャッタースピード(SS)の設定は独特で、巻き上げノブを持ち上げてSSの数字を赤い目印に合わせます。
高速と低速に切り替えて動作検証したところ、精度は不明ですが速度は変化していました。
巻き上げてからSSを低速に変更しようとすると、ノブが凄く重くなるので、SSは先に決め打ちした方が良さそうです。
本体の遮光材は劣化していたので除去して、新しいモルトに貼り替えました。
距離計窓とファインダーの表面を清掃すると、視界がクリアーになりました。(内部の曇りは見られませんでした)
レンズの金属鏡胴には錆が浮いていたので、ピカールをブラシでこすりつけたら輝きを取り戻しました。
距離計窓の横にあるネジが1つ欠損していたのは落札した後で気がつきました。
撮影には影響しないので、気にしないようにするつもりです。(本当は気になる)
感度がISOではなくGOST表記なので戸惑いましたが、1978年以降のGOSTはISO/ASAと同じ単位になったそうです。
コンタックスⅢを模倣したキエフ4Mと、コンタックスの一眼レフと互換性のあるヤシカFX-3を並べてみました。
双方ともまがいもの呼ばわりされそうな代物ですが、手を入れるとそれなりに愛着が沸いてきました。
キエフ4Mは重厚な造りで、巷の評判通り使いにくい操作系でしたが、機能に不具合は見られなかったので、問題無く撮影できそうです。
ソビエトのカメラはウ○コの臭いがするという記事を目にしていましたが、カメラと速写ケースの両方とも臭くなかったので、胸を撫で下ろししました。
撮影に影響するような故障は見られなかったので、総合的には問題ない品質だったと言えるのではないでしょうか。
今週末の7/7(日)には、原宿で開催されるオールドレンズフェスVol.3にキエフ4Mをぶら下げて行き、原宿界隈を撮り歩きたいと考えています。
TORUNOによるオールドレンズ無料体験会もあるようなので、愛好家の方は要チェックのイベントです。
週間予報では日曜が雨になっていましたが、天気が崩れない事を祈るばかりです。(´-ω-)人