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先週発生した京都アニメーション放火事件は、事件の全容が明らかになるにつれて、戦慄を覚えると共に大変な衝撃を受けました。

ja.wikipedia.org

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亡くなられた方のご冥福と、怪我を負った皆様の回復を心よりお祈りします

学生時代にアニメ制作会社でアルバイトをした経験があるのですが、吉祥寺にあった会社はマンションの2部屋を通路で繋げてオフィスにしていました。

その会社はかなり昔に解散してしまいましたが、古参のアニメファンなら名前は知っていると思います。

「モス○ーダ」や「メガ○ーン23」などを制作したアー

おや?誰か来たようだ( ;゚Д゚)

当時のアニメ制作会社は不特定多数の人間が昼夜を問わず出入りするので、入口に施錠はされず、その気になれば誰でも入り込める状況でした。

ファンの思い入れが強い分野であるだけに、昔はアニメ制作会社の倉庫に賊が侵入して、原画やセル画が盗難される事件が相次いでいたのを思い返します。

火災で焼失した大量の原画や、社内にあったサーバーのデータなど、失われた資産の被害も甚大ですが、スタッフに犠牲者が出た事により、これから感動させてくれるはずだった未来の傑作が永遠に失われてしまった事が残念でなりません。

建物や機材は新たに用意する事が出来ますが、才能は代替が効きません

以前勤めていた会社は公式サイトのサーバーをデータセンターで管理しており、何重ものセキュリティを通らないとサーバールームに入る事は許されず、火災対策も万全でした。

そのレベルを一般のオフィスに求めるのは非現実的ですが、今後は会社のセキュリティ対策が社会的な関心事となるのは必至でしょう。

犯人の動機は明らかになっていませんが「小説を盗んだ」などというのは詭弁もしくは妄想で、小説とやらは犯人の脳内にしか存在しないのでしょう。

犯行の数日前に起こした近隣住民とのトラブルで発作的に犯行を思いつき、残り少なくなった所持金を使って京都まで行き、世界的に高い評価を受けて賞賛されている京アニを襲撃して、悪名を馳せる事が主目的だったとしか思えません。

事件から日が経つに連れて事件の概要が明らかになってきましたが、生きている人間にガソリンを浴びせて火を付けるなんて鬼畜の所行というより他は無く、犯人はもはや人間とは呼べません

headlines.yahoo.co.jp

日本には死刑制度があり「こいつは殺すより他なし」という死刑判決を受けた被告は、国家により命を絶たれます。

これだけ多数の死傷者を出した放火殺人事件で、入念な下調べの上で計画的な犯行に及んだ犯人を、弁護側が「精神疾患による心神喪失で責任能力が無いので無罪」などとお決まりの法廷戦術を繰り出したとしても、死刑判決が下るのは確実だと思います。

犯人が絞首刑で吊されるのは相当先の話になりそうですが、今は火傷の治療を受けている犯人が命を取り留める事が第一で「被疑者死亡により不起訴」なんて事にならない事を祈るばかりです。

ところで、秋葉原殺傷事件で死刑が確定した通り魔加藤って、いつになったら処刑されるの?