先日の投稿で、増税前に何かまとまった金額の買い物がしたい…と身悶えしていましたが『カメラ欲しいよ病』を沈静化するために、代替となる中古カメラを探し求めました。
以前からSONY α7シリーズに興味を持っていましたが、現行のEマウントよりAマウントのデジタル一眼レフに関心を覚えて、源流を辿るようになりました。
新品のミラーレスと平行して、コニカミノルタからSONYに移行した黎明期のデジタル一眼レフも中古で物色していました。
そんな最中に、更に遡ってミノルタのAF一眼レフをジャンクの駄カメラ価格で買い集めていたのですが、次第にフィルムカメラのしょぼいAマウントレンズも増えていきました。
どうせなら、A⇒Eマウントの変換アダプターを必要とせず、フィルム時代のミノルタ製AFズームをそのまま使いたい…と思うようになり、行き着いたのがAマウントのデジタル一眼カメラ『SONY α55』でした。
購入したのはズームレンズキットで、取説が欠品だった他は付属品が揃った箱付きの中古でした。
α55の中古は、レンズとボディにバッテリーセットのみで1万5千~2万円前後の相場でしたが、箱付きで付属品がほぼ揃って約1万8千円だったので、思い切ってお買い上げしました。
試写したJPEGでショット数を調べたら34,060枚だったので、そこそこ使い込んだ個体でしたが、故障さえしなければまだまだ活用できそうです。
自分が初めて買ったデジタル一眼レフは2009年に発売されたNikon D5000で、翌年にα55が発売されていますが、当時は存在に全く気付きませんでした。
α55の最大の特徴は『トランスルーセントミラー・テクノロジー』を最初に採用した事で、SONYが一眼レフからミラーレスに移行する過渡期の橋渡し的な存在だったようです。
一眼レフとミラーレスの間に独創的なトランスルーセントミラーなる機構があった事を、恥ずかしながら最近になって知りました(;^ω^)ゞ
主流になれず廃れた規格は大好物で、以前は捨て値のAPSフィルムカメラを嬉々として買い集めていました。
α55の特徴は他にも、
- 小型・軽量のボディ
- ボディ内手ブレ補正機能
- HDRやマルチショットNRを装備
- 最高10コマ/秒の高速連写
- 高速なAFが常に動作する
- 動画撮影中もAFが追従する
- ビデオカメラでは難しい、背景のボケた動画を撮影できる
- 下ヒンジのバリアングル背面液晶モニター
- GPS内蔵
といった点が挙げられます。
現行のミラーレスの場合、廉価機はコントラストAFが主流で、高速な像面位相差AFは上位機に限定されますが、α55は一眼レフの位相差AFセンサーが静止画と動画の両方で常時使用できます。
見た目は一眼レフで、レフレックスミラーを備えているけれど、光学ファインダーが無くて電子ビューファインダーのみ、という変わり種の機構に、カメラメーカーでは無く家電屋だったSONYならではのオリジナリティを感じました。
2010年に発売された機種なので、EVFやその他の基本性能は現行モデルに見劣りしますが、自分の基準では充分に実用的です。
個人的な見解ですが「デジカメは1000万画素あれば充分」だと考えています。
オリンパス技術歴史館「瑞古洞」の壁面プリントが1000万画素で撮影された写真でしたが、顔を至近距離まで近付けてもピクセルは目視できず、滑らかな階調を保っていました。
新品で買う候補として以前に2機種を挙げていましたが、それぞれの利点を打ち消す理由があって購入を見送りました。
LUMIX DC-G99
- 小型・軽量⇒一眼なのでRX100M3よりは嵩張りますよね…(^_^;)
- 防塵防滴⇒雨の日は撮影に出掛けないし、防水コンデジを既に所有している
- 望遠や暗所の手ブレ補正が強力⇒遠方や低光量下では三脚で対処可能
SONY α7 II
- レンズの焦点距離を35mm判換算しなくて良い⇒逆に望遠は弱くなる印象
- 広角に強い⇒APS-Cの超広角ズームで事足りる、極端な画角の使い所が難しい
- ボケの量が多い⇒ボケを強調した写真を撮らない、広角のパンフォーカスを多用
- 高感度性能⇒APS-Cでも夜景モードで事足りる、暗所や夜景をあまり撮らない
少額ですが、とりあえずカメラを新しく買う事が出来たので、今は賢者モードに入ってます(*´ο`*)=3
新しいカメラ、ではなくカメラを新しく買った、という所がミソですな(ФωФ)
SONYは軸足を完全にミラーレスに移したので、トランスルーセントミラーの新機種が出てくる事はまず無いでしょうから、初号機のα55を自分好みのキワモノとして末永く愛でていくつもりです*.*・(n‘∀‘)η*・*