ケースから生えたYASHICA GX
巷で言うカメラ沼に肩まで浸かったマニアには「フード病」に罹患する人が少なくないようです。
「フード病」に罹患するとレアで高額なフードを蒐集したり、フードを先に入手して、後からカメラを調達する本末転倒な行動に走る症状を示すようです。
「フード病」ならぬ「ケース病」
かくいう自分も、α-7700iの専用ケースを100円で買い、後からジャンクのα-7700iボディを調達する「ケースからカメラが生えた」ケースを体験しています。
ここのところ、速写ケースの付いたカメラが増えてしまい、自分の中でちょっとしたブームになっていました。
先日、新宿の某店で「ご自由にお持ち帰り下さい」と書かれた箱に「YASHICA」の銘板が付いた専用ケースを発見し、よせばいいのにお持ち帰りしてしまいました(^_^;)
ELECTRO 35系のケースにしてはコンパクトで、ボディケースの取付ネジの位置からYASHICA ELECTRO 35 GXの専用ケースだと判明しました。
YASHICA ELECTRO 35 GXはエレクトロシリーズの最後を飾ったコンパクトカメラで1975年(昭和50年)に発売されました。
絞り優先AEの電子シャッターを採用しており、電子シャッター周りの機構が死んでいるとまず実用にはなりません(;´д`)
現在では絶版の水銀電池 HM-N(NR52)を使用するので、変換アダプターを調達する必要があります。
ケースを手に入れてからしばらくは中古カメラ店を探したり、ヤフオクの出品を物色していたのですが、意外と人気のある機種らしく、なかなか自分の予算内では良い個体を見つける事が出来ませんでした。
この2週間ほどヤフオクで散発的に入札しては落札しそびれていたのですが、ふと思いついてハードオフのネット通販「HARDOFF NETMALL」を検索したところ、ヤフオクの相場と変わらない金額で、変換アダプターが付属する個体が販売されていました。
モルトの劣化が表記されている他は、シャッターや露出計の動作に言及は無く、ジャンク扱いで返品不可の販売でしたが、
「変換アダプターが付いてるって事は、前の持ち主が使えていたんじゃね?」
と予想して、仮に不動でも、
「最近、カメラ修理にハマりつつあるから、故障していたら分解修理すればイイや」
と短絡的に考え、注文してしまいました(^_^;)
ジャンク扱いのYASHICA ELECTRO 35 GX
昨晩、YASHICA ELECTRO 35 GXが自宅に届いていたのですが、早速付属のアダプターにLR44を装着し、テストしたら電子シャッターは正常に動作していました∩(・ω・)∩
ボディケースは三脚ネジの位置がばっちり合い、装着する事が出来ました。
外観に目立った傷は無く、正常動作品としてはそこそこの金額で入手出来たと思います。
ファインダー正面のガラスとレンズにカビが見られましたが、いずれ分解して清掃するつもりです。