レンズから生えた『RICOH XR-10P』
3月にRollei35Sを衝動買いし、4月初旬にYASHICA ELECTRO 35 GXを買ったので、しばらくは中古カメラの購入を控えるつもりでした。
カメラ欲しいよ病に罹患して以来、陽性のまま今日に至ってしまい、定期的に投薬(カメラを買う)しないと禁断症状が出てしまいます((( ;゚Д゚)))
最近では「ニコンFマウントのMF単焦点28mmが欲しいナ~」とか「レンズシャッターのトプコン製一眼レフが安くて気になる…」などと、ネットショップを巡回して悶々としながら購入を踏み止まってきました(´・ω・`)
そんな最中、RICOH XR-8 Super用に買ったXR RIKENON Pタイプの単焦点レンズで「PモードのAEを試していなかったな…」と思い至り、にわかにリケノンPマウントの一眼レフボディが気になってきました。
当初は、リケノンPマウントの嚆矢となったXR-Pが気になっていたのですが、状態の良い個体が少なく、中古相場の金額も折り合いが付きませんでした。
リケノンPマウントのXR-20SPやXR-X、XR-10Mなどを検討した末に辿り着いたのが、リコー製一眼レフ最末期のXR-10PFから、内蔵ストロボを省略したXR-10Pでした。
リコーカメラ全機種リストでは一眼レフの最後にリストアップされており、リコー製MF一眼レフの掉尾を飾った機種のようです。
ヤフオクで2千円以下の完動品ボディを見つけて以来、2週間近く悩みながら入札しようか逡巡していたのですが、先週末の日曜日に観念して落札してしまいました。
「コロナ禍が終息の兆しを見せるまではカメラを増やすのは止めよう」と思っていたのですが、カメラ欲しいよ病の禁断症状には勝てませんでした(;´д`)
落札の翌日には発送されたので、手元に届いたRICOH XR-10Pをご紹介します∩(・ω・)∩
外観はEOSに似たプラボディで、パッと見ではAF一眼レフのようですが、MFしか使えません(^_^;)
よく言えば「ワインダーを内蔵した貴重なMF一眼レフ」ですが、悪く言うと「AFが使えないEOS」と評されるかも知れません。
背面にはデータバックが付いていませんでしたが、あったとしても2019年12月31日以降は日付が設定出来なかったので良しとします。
XR RIKENON Pタイプの50mmと28mmを装着したところ、プログラムAEは問題なく動作していました。
手持ちの外光式オートストロボ、RICOH XRスピードライト240はTTL調光に対応していませんが、XR-10Pのホットシューに装着すると、ファインダーにフラッシュのアイコンが表示され、光量に応じてシャッター速度と絞りが調節されました。
リコー自社開発と思われるXR-10Pは、コシナOEMのXR-8 SUPERとは雰囲気が異なり、発売したメーカーは同じでも出自の違いを感じる事が出来ました。
以前にCanon T70を使ってみて、露出が自動のAEでもピント合わせがMFなら意外に楽しめたので「ワインダー内蔵のAE機を増やしても良いかな」と思っていたのも、XR-10Pを購入する一因となりました。
AF一眼レフのフルオートはシャッターボタンを押すだけで味気ないけれど、露出が全自動でもピント合わせがMFになるだけで「カメラを操作して写真を撮った」感は増す気がします。
コロナ禍が終息するまで遠出をして撮影する事は出来ませんが、機会があれば近場に持ち出したいと考えています。