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中古カメラと写真、日々の独り語り

縦グリ付きのMINOLTA α507si

休業要請で休日は閉店している店舗が多数を占める中、自宅近郊にあるハードオフがかろうじて営業していました。

終息する気配の無い「カメラ欲しいよ病」の症状を緩和すべく、ハードオフへ中古カメラを漁りに赴きました。

そこで出会ったのが、ミノルタ製AF一眼レフでは第4世代にあたるMINOLTA α507siでした。

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MINOLTA α507si

「見つけた時に買う」が中古の鉄則

先週、ハードオフペンタックス最後のフィルムカメラとなった*ist(Dの付かないAF一眼レフ)のWズーム付きが2千円で売られていたのを思い出し、当日は回収に向かったのですが、既に誰かが買った後でした(T_T)

www.ricoh-imaging.co.jp

しかし、入れ替わるように縦位置バッテリーグリップ(縦グリ)付きのMINOLTA α507siが1,500円(税込1,650円)で販売されていました・*゚(n'∀')η゚*。・

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α507siのプライスタグ

商品説明には「バッテリーグリップが通電しない」とありましたが、自宅で弄っているうちに単三電池4本 or 2CR5のいずれでも完動するようになりました(・ω・)b

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MINOLTA α507si

縦グリとSIGMA ZOOM 28-80mm F3.5-506 MACROが付いて税込1,650円にてお買い上げ。

「ジャンクは足で探せ」と俗に言われますが、なかなかの出物だったと思います。

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MINOLTA α507si

α507siの位置付け

ミノルタフィルムカメラのAF一眼レフでは第4世代にあたるsiシリーズは、以下のクラス分けがなされていました。

α-101si:簡易操作の最廉価モデル
α-303si / SUPER:エントリークラス
α-507si:スタンダードクラス
α-707si:ミドルクラス
α-807si:siシリーズの最上位機

第4世代に9番台が無いのが不思議ですが、後継にはプロ仕様の超弩級フラッグシップ・α-9が登場します。

sunrise-camera.net

α507siの特徴

前世代のxiシリーズではオートスタンバイズームゼロタイムオートなど「行き過ぎた自動化」不評を買ったα-5xiを所有しています。

ポップアップしたストロボが「ウィーン」と電動で収納されるギミックが楽しいんですけどね…(´・ω・`)

cosinon.hateblo.jp

カメラが勝手に最適な構図を決めるオートスタンバイズームは、流石にやり過ぎかな、と思いましたが(^_^;)

後継のα507siは、1つのダイヤル・ボタンに1つの機能を割り当てるクラシックオペレーションを採用し、シンプルな操作性に回帰しました。

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MINOLTA α507si

以降は他メーカーでもダイヤルとボタンによる操作が普及した事を考えると、マイルストーンとなるモデルかも知れません。

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MINOLTA α507si

上位機のα-707siとは異なり、ファインダースクリーンに液晶パネルを重ねていないため、すっきりと見やすいファインダーが高評価されています。

フィルムカメラいらない子

完動するAF一眼レフが縦グリとズームレンズが付いて1,650円と、フィルムカメラの捨て値は極まった感があります。(中古カメラ専門店では強気の高値も目にしますが)

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MINOLTA α507si

個人的には財布に優しくて嬉しいけれど、世間一般にはフィルムカメラが見向きもされなくなった事を実感し、複雑な気分です(^_^;)

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MINOLTA α507si

フィルムは値上がりを続け、供給がいつまで続くか不安もありますが、使えるうちは有終の美を飾るべく、撮影に持ち出してやりたいものです。