アナログ日付印字『データバックA』
先日、Canon A-1の試し撮りでフィルムを1本撮り切ったのですが(未現像)システムを揃えたカメラなので、改めて撮影に持ち出したいと考えていました。
どうせなら、撮影に新しい要素を加えたいと思い、Aシリーズに対応した『キヤノン データバックA』をヤフオクで調達しました。
メイン画像のカメラが閲覧者にお尻を向けているのは異例ですが、今回の主役は裏蓋なのでご容赦下さい<(_ _)>
落札したデータバックAは動作確認済みで、附属品も完備しており、コレクションとしては満足度の高い買い物でした。
データバックAの日付設定
データバックAの日付設定はダイヤル式で、左から[ 年-月-日 ]と並んでいますが、並び順は逆にプリントされるので[ 日-月-年 ]となります。
並び順は任意に読み替える事も出来るので[ 月-日-年 ]とする事にしました。
年は[ 2020 ]に設定する事が出来ないので「令和2年」を表す[ 2 ]にしました。
データバックAの焼き付け光量
データバックAはフィルムのISO感度を自動判別できないので、右下にある1-2-3のダイヤルで焼き付けの光量を設定する必要があります。
裏蓋内の圧板に小さな窓が有り、シャッターに連動して発光する事が確認出来ました。
文字通り「フィルムに日付を焼き付ける」機能が目視で理解出来ました。
データバックAの連動
データバックAのシンクロコードをA-1のフラッシュターミナルに差し込んで、日付印字をシャッターと連動させます。
ターミナルがフラッシュに使用されている時は、データバックAを手動で発光させるマニュアルボタンも付いています。
松本零士の世界観で描かれるハイテクを連想
Canon A-1の内部は完全デジタル制御なのに、操作はダイヤルとレバーが主体のアナログです。
データバックAの三連ダイヤルが背面に加わり、各種のスイッチが所狭しと並ぶ事になりました。
黒光りするボディにアナログな操作系がひしめく佇まいを見て、
「松本零士の世界観で描かれるハイテク」
を連想してしまいました。
戦前生まれの松本零士先生が考えるハイテクは「メーターパネルに埋め尽くされた999の内部」に象徴されています。
デジタルの無機質な液晶表示に較べると、アナログの機械的な実在感に安心感を覚えるのは、昭和40年代生まれだからでしょうか(^_^;)
超ヴィンテージな期限切れフィルムで試写
6/18に「超ヴィンテージ」な期限切れフィルムをA-1に詰めて、データバックAの試し撮りを行いました。
試し撮りに使用したのは、越谷市のハードオフで1本300円で売られていた『Kodak Kodacolor VR-G 100 24EXP.FILM』です。
外箱の表示では、消費期限が昭和62年(1987年)の10月となっていました。
およそ33年前に消費期限切れとなったフィルムは、ケースの蓋が加水分解で粘っていました(((;゚д゚;)))
フィルムは弾性を保っており、引き出しても千切れませんでしたが、マトモに写る気が全くしません(^_^;)
A-1の露出補正は+2にして、データバックAの印字は[ 6 18 2 ]に設定、焼き付け光量は最強にしました。
ちゃんと写真が撮れているか、日付印字されているかは、現像してみないと解りません。
期限切れフィルムを撮り切って、他のフィルムが何本かまとまったら、ドキドキしながら現像に出すつもりです。