先週の日曜日、偶然(株)トプコンの近くを通りかかった事で、トプコンに対する関心がにわかに高まりました。
直後に、アレモコレモさんがTOPCON RE Superで撮影した作例を目にしたことで、燻っていた火種が燃え上がってしまいました(炎ロ炎)
変なスイッチが入った事で『突発性トプコン欲しいよ症候群』を発症してしまったようです((( ;゚Д゚)))
緊急治療に最適な投薬
早急に投薬(カメラの購入)を検討しましたが、世界で初めてTTL露出計を内蔵した『TOPCON RE Super』は銘機の呼び声も高く、程度の良い個体は結構お高い…(´・ω・`)
そこで思い出したのが、数ヶ月前にハードオフの通販サイト『ネットモール』で見つけた『TOPCON UNI』でした。
見つけた当時は
「今さらレンズシャッター式の一眼レフを手に入れてもなぁ… ┐(´д`;)┌」
とスルーしてしまったのですが、にわかトプコンファンの自分には最適な機種なので、改めて探したら未だに売れ残っていました(^_^;)
購入価格は、本体の1,430円(税込)に送料300円を加えた1,730円でした。
ボディには標準レンズのUV TOPCOR 53mm F2が装着されていて、レンズキャップとボロボロのレザーストラップが付属していました。
『TOPCON UNI』のレビュー
程なくして届いた『TOPCON UNI』は価格の割に程度が良く、愛媛県のハードオフから送られてきたので、地元で長年保管されていた個体を買い取ったのではないでしょうか。
レバーを巻き上げるとシャッターが切れて、露出計とシンクロターミナルも生きていました。
精度は不明ですが、シャッター速度も設定に準じて変化しています。
目視する限り、レンズには曇りやカビ、大きな傷は見られませんでした。
しかし、レンズ側にある絞りが制御レバーを動かしても開放のままで、機能しませんでした(T_T)
UV TOPCORの持病で、絞りの制御回りが故障しやすいようです。
UV TOPCOR 53mm F2は開放固定で、シャッター速度を変化させてマニュアル露出で撮影する事になりそうです。
『TOPCON UNI』の機構
発売当時はフォーカルプレーン式より廉価だったレンズシャッター式一眼レフで、レンズの前群だけ外れるような独特なマウントを採用しています。
正式には「ビハインド・ザ・レンズシャッター」と呼称するらしく、トプコンは普及価格帯にレンズシャッター式の一眼レフをラインナップしていましたが、次第にフォーカルプレーン式が主流となり廃れていったようです。
『TOPCON UNI』は「世界初のTTL AE」を採用したカメラで、ミラーのスリットを光が透過して背面のCdSで受光する機構は『TOPCON RE Super』譲りです。
角張ったエプロン部に『TOPCON RE Super』の名残が見られますが、質感は全体的に見劣りします(^_^;)
『TOPCON RE Super』はレイモンド・ローウィの全盛期を彷彿とさせるアメリカンスタイルですが、『TOPCON UNI』は日本製の入門機らしい和風の佇まいを残しています。
シャッターボタンはプラクチカやペトリのように、エプロンの右側に配置されています。
シャッターボタンは斜めに押し込むように見えますが、実際には垂直に下へ押し込むスライド式でした。
シャッター速度は1/500が上限なので、高感度フィルムを詰めると開放絞りの撮影が厳しくなりそうです。
レンズシャッター式なのでフィルム室にはシャッター幕が無く、ミラーの裏側が露出しています。
35mmの追加と試し撮りの予定
付属していた53mmの標準レンズは、本気で撮るには画角が狭いので、昨晩ヤフオクでUV TOPCOR 35mm F3.5を落札してしまいました(;´д`)
本当はUV TOPCOR 28mm F4が欲しかったのですが、カタログにも載らなかったレアなレンズで、出物があっても高額が予想されたので35mmで妥協しました。
UV TOPCOR 53mm F2は絞りが故障していたので、35mmの絞りが問題なく機能するよう祈るばかりです(´-ω-)人
次の週末に「板橋区立志村図書館」に行く予定なので、途中で(株)トプコンに立ち寄って『TOPCON UNI』で社屋をフィルムに収めるつもりです。
『TOPCON UNI』にとって、半世紀ぶりの里帰りとなりそうです。