先日、東洋経済オンラインの記事がカメクラ界隈を騒然とさせました。
記事ではオリンパスのカメラ事業撤退と『アサヒカメラ』の休刊に触れ、カメラ業界の将来に警鐘を鳴らしています。
デジカメ市場の衰退は目を負いたくなるような惨状で、市場規模はピーク時の8分の1に減少しています(ノ∀`)アチャー
ニコンはついに赤字転落
カメラ各社の営業利益を見ると、近年はオリンパスの一人負けが続き、2020年はついにニコンの3月期連結決算が171億円の赤字に転落してしまいました。
現在のニコンは「振り向けばオリンパス」状態で、背後にオリンパスのスタンドが張り付いている…といっても過言では無いでしょう。
響くミラーレス市場での出遅れ
プロ向け一眼レフの嚆矢となったニコンは一眼レフに拘泥するあまりにミラーレス市場に出遅れました。
ニコンが最初にリリースしたミラーレスはNikon 1シリーズという変化球でした。(死球か?)
昔のゲーム機開発競争に例えるなら、新参のソニーがリリースした
ゲームマニアに人気のセガが迎え撃った
と来た後に、当時ゲーム機市場の盟主だった任天堂がリリースした
並みの外しワザで迷走した挙げ句、趨勢が決まるまで本格的なミラーレスを出し渋り、ソニーの独走を許してしまいました。
ニコンはニッチな市場で生き残りを図れるか?
ペンタックスのように
「これからも光学ファインダーにこだわり続けます!」
と宣言して、ペンタキシアンに支えられながらニッチな市場で細々と命脈を保つのは、会社規模の大きいニコンには難しいかも知れません。
ソニーは「α」シリーズで独走
カメラ業界の巨人・キヤノンは総力を結集してソニーを猛追していますが、キヤノンがソニーをキャッチアップして追い抜くには今しばらく時間がかかりそうです。
今やS氏(ソニー)がC氏(キヤノン)を出し抜いて、ミラーレスの盟主となっています。
令和のカメラ市場はソニー、キヤノンの二強となり、過去にあれほどの隆盛を誇ったニコンですら歴史の狭間に消えていくかと思うと(まだ消えていませんが)何とも淋しい気持ちにさせられます(´・ω・`)