髙橋忠照写真展「STEALTH」
2/11(木)に、富士フィルムイメージングプラザ東京のギャラリーで、髙橋忠照写真展「STEALTH」を鑑賞してきました。
髙橋忠照写真展「STEALTH」
髙橋先生は元自衛官の自然写真家で、現在は北海道に在住されています。
自宅の周辺を中心に、北海道の大自然の中を道無き道に分け入って、野生動物を撮影されています。
自衛隊時代に培った経験の「潜入」「トラッキング」「ストーキング」などの技能やバイアスロンで培ったスキー技術を駆使し、自然の中に同化して野生鳥獣を探し出す独自のスタイルでの撮影を得意とする。
作品は、小学館、フレーベル館、世界文化社等の児童書や雑誌、カレンダーなどに多数採用されている。
また、幼い頃から自他ともに認める相当な釣り好きであり、釣り番組や釣り雑誌の撮影取材もおこなう。
引用元:髙橋忠照写真展「STEALTH」
ギャラリーに展示された作品は「X-T4」や「GFX 100」など富士フィルムの機材を駆使して撮影されています。
以下の3枚は、ギャラリー入口の撮影可能な写真を掲載しています。
臨場感と物語性の溢れる作品は大変見応えがあり、ギャラリー内に展示された鹿の角や熊の手、雪中行軍用のスキー等の撮影装備にも、大いに関心を惹かれました。
本物のスナイパー資格を持つ自然写真家
「スナイパーが撮る北の野生」と写真展の副題にあるように、髙橋先生は自衛官時代に狙撃の資格を取得されています。
引用元:高橋忠照(T.Takahashi)| 元スナイパーの自然写真家| Ezopara | 北海道
2015年 第1期幹部特技課程「狙撃」を卒業
陸上自衛隊初の幹部スナイパー特技取得2018年 オーストラリア陸軍主催の年次国際射撃競技会
AASAM(Australian Army Skill at arms Meeting)
日本代表狙撃チーム教官(チームの世界一位獲得に寄与)
英語だと射撃と撮影は「シューティング」で同一なので、自然写真家としては異色の経歴も、様々な局面で活かされているのかも知れません。
スナイパーの撮影機材
自衛官時代に培った「潜入」「トラッキング」「ストーキング」などの技能を活かすため、髙橋先生の撮影機材は本格的なミリタリー仕様です。
地図に描かれていない未開の自然を踏破するため、装備品のポーチにGAMINのGPSが入っているのが流石です。
レンズの鏡胴には、アマチュアも多用している市販の迷彩カバーで無く、ギリースーツと同様の偽装が施されています。
写真左下のコードは、10mの有線リモートレリーズです。
髙橋先生曰く「無線だと地形によって電波が届かなかったり、タイムラグがあるので有線の方が良い」との事でした。
暗視装置を撮影で活用
カメラのリグには暗視装置(パッシブ/サーマル)を装着されるそうです。
鬱蒼とした森の中では、暗所でも赤外線が視認できるサーマル暗視スコープが有効だそうです。
こしのんはミリオタでもあるので、ガチな装備に(*´д`*)ハァハァしっぱなしでした。
手持ちのX-T30にドットサイトを後付けする程度で悦に入っていましたが、ここまで装備が本格的だと脱帽です。
会期は3/1(月)まで
高橋先生が在廊される日は、全身白の雪中装備とギリースーツを日替わりで着用して、お出迎えしてくれるそうです。
入場は無料なので、首都圏在住で北海道の野生動物に関心のある方、カメラが好きでミリタリー指向の方は、3/1(月)までの会期中にぜひ足をお運び下さい<(_ _)>