5月末に注文した小型軽量三脚に引き続き、ミラーレンズが到着しました。
今回は、水元公園の『水元かわせみの里』を見学した後、ミラーレンズと三脚を試用したレポートをお届けします。
ミラーレンズの仕様
中華製のミラーレンズは500mm F8の単焦点で、絞り機構はありません。
ミラーレンズのT2マウントをM4/3に変換するマウントアダプターでOM-D E-M10 MarkIIに装着すると、焦点距離は35mm判換算で2倍となり、1000mm相当となります。
ミラーレンズの特長
ミラーレンズのメリットとしては
- 小型・軽量
- 全長が短い
- 廉価に入手出来る
- 色収差が小さい
- 最短撮影距離が短い
と言った点が上げられます。
反対に、
というデメリットを併せ持っています。(リング状のボケは効果として活かす事も出来ます)
実際に使用してみて、良い点と悪い点をレビューします。
良い点
コンパクトで軽量
ミラーレンズだから全長が短く、鏡胴がプラ製でとても軽量です。
換算で1000mm相当の超望遠レンズがこの大きさに収まるのは驚異的です。
中華製で安価
新品で1万円ちょっとと、国産の中古を買うよりも安価に入手出来ました。
悪い点
ピント合わせが超シビア
E-M10 MarkIIはボディ内手ブレ補正を内蔵していますが、手持ち撮影時は補正しきれないくらい、ファインダー像がグラグラ揺れました。
プラ鏡胴のピントリングは摺動が固く、微調整が効かないので、ピント合わせが超シビアでした。
被写界深度が極端に浅い上、フレアーも盛大に出るのでソフトフォーカスがかかったようになり、シャープな画像は得られませんでした。
マウントアダプターにガタがある
マウントアダプターの精度が出ておらず、E-M10 MarkIIに装着するとガタがありました。
ピントが甘いのも、ガタのせいかも知れません。
試写の機材
換算1000mm相当の手持ち撮影は不可能で、三脚が必須でした。
小型軽量三脚は強度が低いので、フレーミングを決めて雲台を固定すると、三脚がしなりレンズ先端がおじぎして、被写体がフレームアウトしてしまいました。
この大きさで1000mm相当は魅力的ですが、撮影は大きなストレスを感じました。
被写体をファインダー内に導入するのも、調整したドットサイトがないと困難でした。
カメラに手が触れただけでファインダー像がグラグラ揺れるので、シャッターを切るにはリモートレリーズが必須です。
500mmでも苦戦したので、同時購入した2倍テレコンの出番はありませんでした。
500mm F8 ミラーレンズの作例
ミラーレンズを装着したE-M10 MarkIIを三脚に据えて、水元公園の観察窓からカワウを撮影しました。
ピントは甘く、ソフトフォーカスを効かせたような仕上がりです。
白い排泄物を滝のように放出するカワウ。
カワウ「ふぅ、スッキリ( ̄▽ ̄)」
この眠さでは実用は無理かな…(´・ω・`)
以前試したスマスコの画質といい勝負(;´д`)
初めてのミラーレンズは実用性に欠ける印象でしたが、ハレ切りのフードを調達し、絞りを自作して、何とか使えるように試行錯誤するつもりです。