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庵野秀明展②『アニメーターとしての軌跡』

10/10(日)に国立新美術館の『庵野秀明展』を鑑賞しました。

cosinon.hateblo.jp

館内の撮影には『PENTAX K-3』を使用しました。

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2回目のレポートは、アマチュア~アニメーター時代の創作を紹介します。

第2章「夢中、或いは我儘」

DAICON FILM

庵野秀明の作品が全国区で知られるようになったのは『DAICON FILM』で制作したDAICON Ⅲ・Ⅳのオープニングアニメでした。

ブログ主は当時、リアルタイムでオープニングアニメの評判に触れており、後日ビデオで鑑賞しました。

DAICON Ⅲ』オープニングアニメのセル画や設定資料。

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庵野秀明

DAICON Ⅳ』オープニングアニメの企画書とセル画、絵コンテとロゴ案。

庵野秀明の描く人物は上手くはないんだけど、女の子が吾妻ひでお調で、古参のオタクとしては嗜好に合う絵柄。

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庵野秀明

一連の絵を見ていたら、昔、ゼネプロが発行していた会報誌『パペッティア通信』のVOL.4に、庵野秀明が落書きした「有機変形ゲッターロボ」が載っていたのを思い出しました。

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『パペッティア通信』VOL.4

パイプやコードが糸を引くように変形する絵を見た時、アニメの無茶な変形説得力を持たせる考案がなされていて「なるほど!」と膝を打ちました( ・◇・ )

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『パペッティア通信』VOL.4

未完のままアニメ化された『ゲッターロボアーク』よりも、コレをアニメで見てみたかった…(;´д`)

getterrobot-arc.com

DAICON FILM作品の撮影に多用された8mmフィルムカメラ(同型機)が展示されていました。

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FUJICA ZC1000

風の谷のナウシカ

アニメーターとしての庵野秀明の名をマニアに知らしめた『巨神兵』の原画。

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庵野秀明

トップをねらえ!

初めて監督を務めた『トップをねらえ!』のラフや設定画。

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庵野秀明

幻の監督作品について

庵野秀明は『トップをねらえ!』を制作する前に、OVAの『Good Morning アルテア』を監督する予定でしたが、諸般の事情で降板する事になりました。

ja.wikipedia.org

1985年の8月に九段会館で開催された、ファンロードアニメックの合同イベントで、会場を徘徊していたオイラは、ゼネプロの販売ブースで暇そうに店番をしていた庵野さんを見つけました。

当時のアニメ誌で、庵野さんが『Good Morning アルテア』の監督をすると発表されていたので、作品に期待している旨を話しかけたところ、庵野さんから

「アレ、やらなくなっちゃったんだよね~(^_^;)」

と返答されました。

他に何を話したかは記憶に残っていませんが、このやりとりだけは鮮明に覚えています。

次回は、会場で一番混雑していた『エヴァンゲリオン』関連の展示を紹介します。