『carena micro compact』レビュー
先日、ヤフオクで落札したペトリOEMのコンパクトカメラ『carena micro compact』が届きました。
今回は、外観と動作検証のレビューをお届けします。
carena micro compact
落札価格は3,500円で、外観は思ったよりも綺麗でした。純正のレンズキャップが付属しました。
レンズキャップは緩くてすぐに脱落するので、紛失しないようにストラップ付きの汎用レンズキャップを注文しました。
ファインダーの左にある窓の『TEST』が最初、何の意味か解らなかったのですが、電池を入れて左側面のボタンを押したら、露出計の針が振り切れました。
『TEST』はバッテリーテストの窓で、ボタンを押さなくても、明るさの変化で露出計の針が触れます。
露出計にON/OFFのスイッチは無いので、使わない時はキャップを付けておかないと、電池切れになりそうです。
裏蓋を外さないと電池は交換出来ないので、フィルムが撮影途中で電池切れになると詰みます。(EEなので撮影出来ない)
巻き上げレバーはボディに収納されるタイプです。
巻き上げは軽く、ハーフサイズなんじゃないか…と思うくらいストロークは短いです。
レンズを引き出したところ。ホットシューは上面にあるので、底面にあるローライ35より使いやすいです。
レンズを沈胴させると、僅かに短くなります。
レンズが沈胴していると、ファインダーに赤ベロが出てシャッターがロックされます。
底面には裏蓋のロック解除レバーと巻き戻しボタン、三脚のネジ穴があります。
裏蓋を取り外したところです。
本体側のモルトは剥がれていたので貼り直しました。
明るさの違いでシャッター速度が変化するので、EEは機能しているようです。
ただし、レンズシャッターの羽根が粘っているので、ライトの真下でシャッターを切っても、シャッターの開閉が肉眼で見えます。
フィルムを詰めて晴天下で撮影したら、全カット露出オーバーになりそうです。
裏蓋のモルトも劣化しているので、フィルムを詰めたら接合部にパーマセルテープを貼って遮光した方が良さそうです。
National PE-160C
外光式オートのナショナル製小型ストロボ『National PE-160C』をホットシューに装着してシャッターを切ると、ストロボが発光しました。
レンズ鏡胴の下面に、FLASHとEEの切替スイッチがありました。Xシンクロの速度は1/30秒です。
一晩明けて試してみたら…
動作チェックして一晩明けた翌朝、窓の外に向けてシャッターを切ったところ、2秒くらい経ってやっとシャッターが閉じました。
バッテリーテストボタンを押すと、露出計の針は振り切れますが、受光窓にライトをかざしても、針はピクリとも動きません。
どうやら、EEが臨終を迎えてしまったようです(;゚Д゚)
一晩だけでも動いたのだから出品者に文句は言えませんが、3,500円で買ったカメラが文鎮になってしまいました(;´д`)
ジャンクからの復活
落胆して会社に出勤した後も、何とか復活できないか…と思案を巡らせていたところ、帰宅してから「ベースになったPETRI 35Eなら修理の参考になるかも」と閃いてPETRI 35Eの修理記事に辿り着きました。
まさしく同様の症状で、半円の金属板の油汚れを落としたら、EEが復活しました∩(・ω・)∩
ただし、シャッター羽根が粘っているので時折シャッターが開いたままになるので、フィルムを詰めて撮影するのはやめておいた方が良さそうです。