嫁に行った妹の部屋を片付けたら、大学時代に使っていたコンパクトフィルムカメラ『富士フィルム CARDIA mini TIARA』が出てきました。
とっくの昔に手放したと思っていたのですが、妹に貸しっぱなしになっていたようです。
フィルムカメラを再評価するようになってから「手放さないで手元に残しておけば良かったな~」と後悔していた機種なので、家に残っていたのは僥倖でした。
まさに「灯台もと暗し」「幸せの青い鳥はすぐ近くにいた」を地で行く体験でした。
CR2リチウム電池を入れたら、全ての機能が動作しました。
半分ほど撮影したフィルムが入っていて、撮り切ってから現像に出しましたが、ほとんど像が浮かび上がりませんでした。
初期化されたクオーツデートの1994年が発売年だとすると、20年前後は所在不明になっていたと推定されます。
『2019年問題』をクリアして日付は2025年まで対応しています。
発見したとき専用ケースとストラップが付いていました。外箱や取説はさすがに所在不明です。
レンズバリアを開くと飛び出すレンズは単焦点28mmなので突出量は短めです。
フィルムはドロップインローディング(DIL)でプリワインディングされ、不意にフタを開けても撮影したコマは感光しない構造になっています。
昨今のフィルムカメラブームを反映してか、オークションでは動作品が5千円~2, 3万円と高めの相場で、コンパクトカメラの中では人気のある機種のようです。
大学時代から社会人の初期まで愛用していたフィルムカメラなので、大切に保管します。