大学卒業後、新卒入社したのが墓石販売会社だった こしのんです。
美術系出身だった事もあり、研修期間中、家紋帳にない特殊な家紋の図案を制作していました。
野鳥を撮影するうちに、
「そういえば、鳥をモチーフにした家紋が結構あったなぁ~」
と思い出しました。
今回は、鳥をモチーフにした戦国武将の家紋と、その由来をお届けします。
※鳥のイメージ写真はフリー素材を使用しています
ガン
柴田勝家 [二つ雁金]
二つ雁金は渡り鳥の「ガン」をモチーフとしています。
ガンの独特の鳴き声は「よい知らせを運ぶ」と言われ、縁起のよい鳥とされています。
また、群れで移動することから、結束や絆を意識して紋にしたと考えられています。
スズメ
上杉謙信 [竹に二羽飛び雀]
「竹に二羽飛び雀」は上杉家に使用されていた雀紋です。
上杉謙信は上杉家より家譜を譲られていますが、その時一緒にこの家紋を受け取っています。
伊達 政宗 [竹に雀]
雀紋はもともと上杉家の家紋でしたが、上杉家が「伊達実元を養子に欲しい」と伊達家に申し出、実元と上杉家の娘を婚姻させる約束をしました。
その婚姻の証として「竹に雀」の家紋を送ったことで、雀紋が伊達家の家紋に加わったそうです。
柳生宗矩 [地楡に雀]
柳生宗矩が使っていた家紋で「地楡に雀」(吾亦紅に雀)という家紋です。
地楡(ちゆ)というのは、バラ科の植物の一種で「吾亦紅(われもこう)」とも呼ばれています。
ツル
南部氏 [対い(むかい)鶴]
南部氏の家紋は、戦の勝利に際して二羽の鶴が現れたことに由来すると伝えられています。
森 蘭丸 [鶴丸]
森家の家紋は鶴丸で、源氏にゆかりの深い家紋だそうです。
戦国時代は「長寿」を表す鶴を一族繁栄の願いを込めて家紋とする家が多かったそうです。
鶴丸と言えば…
こしのんは以前、旅客機の趣味にハマっていた時期がありました。
鶴丸と言えば、日本航空の尾翼に描かれたマークが、一番馴染み深かったです。
カラス
雑賀孫市 [八咫烏]
八咫烏は中国の伝説で、太陽の中にいるとされる三本足の烏のことを指します。
日本においてこの鳥は、神武天皇が東征で道に迷った際に道案内をしたと伝えられています。
八咫烏と言えば…
若い世代には、日本サッカー協会のシンボルとなったヤタガラスの方が馴染み深いかも知れません。
ちなみに、日本の八咫烏は二本足が起源で、後年に中国の伝説が混ざって三本足となったそうです。
日本古来から縁の深い野鳥
鳥見にハマってから、手当たり次第に野鳥関連の情報を漁っていますが、自分のルーツに近い分野で、鳥が日本の歴史に深く関わっていた事が解りました。
鳥の家紋に関するより詳しい考察は、以下の記事をどうぞ。