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保守化した『G5 X Mark II』

先週の7月9日に、キヤノンが高級コンデジの新製品 PowerShot G5 X Mark II を発表しました。

canon.jp

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PowerShot G5 X Mark II

G5 X Mark IIの性能と諸元については、以下のリンクをご参照下さい。

cweb.canon.jp

dc.watch.impress.co.jp

個人的には、SONYRX100シリーズを意識して、無難な売れ筋路線に舵を切った…と思えるデザイン変更でした。

一番目新しい変更点はポップアップ式EVFを新搭載した事でしょうか。

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PowerShot G5 X Mark II(EVFポップアップ時)

RX100シリーズの後追い…と思われかねない変更ですが、歴史を遡れば、ポップアップ式のファインダーはハンザ・キャノン元祖と言えるでしょう。(遡りすぎ?)

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© Canon Inc.

残念なポイントは、背面モニターが初代のバリアングル式からチルト式に変更された点でしょうか。

アングルの自由度は明らかに下がってしまうので、スペックダウンの誹りを受けるのは免れないでしょう。

前回の投稿で取り上げたアニメ「Just Because!」には初代のPowerShot G5 Xが登場していました。

dc.watch.impress.co.jp

サブヒロインの小宮恵那が愛用するコンデジという設定で、キヤノンの監修により精緻な描写がなされていました。

dc.watch.impress.co.jp

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©FOA/Just Because! 製作委員会

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©FOA/Just Because! 製作委員会

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©FOA/Just Because! 製作委員会

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©FOA/Just Because! 製作委員会

G5 Xは四角四面のボディの上に、ペンタプリズム風のEVFを載せており、遠目には極小のデジタル一眼レフのように見えるデザインでした。

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PowerShot G5 X

カメラ熱が再燃した直後に、購入候補として注目したデジカメでもありました。(G1 X Mark IIIは10万円超えで手が届きませんでした)

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PowerShot G5 X

ハリウッド映画の「戦略大作戦」には、ソ連T-34を改造したタイガー戦車が登場します。

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戦略大作戦」に登場するタイガー戦車 

パッと見は本物っぽいけれど、良く見ると「なんか違う…」というコレジャナイ感が溢れていて微笑ましいモノがありました。

そのハリボテ感に初代G5 Xと共通するものを感じていたので、Mark IIが保守的なデザインに落ち着いてしまったのは、少し淋しい気がします(´・ω・`)