貧乏人のコンタックスⅢ『キエフ 4M』3
7月にヤフオクで落札したキエフ 4Mに詰めたフィルムをようやく撮り切ったので、現像&スキャンに出しました。
キエフ 4Mではネガと同じC-41現像のできるモノクロフィルムのILFORD XP2 super 400を使用していました。
現像したフィルムを眺めてみると、大部分が真っ黒で何も写っていない…?
慌ててスキャンデータを確認すると、38コマの1/3が真っ白に飛んでいて、何か写っていてもピンボケだったり酷くブレていたり、白く霞がかかったようになっていて、鑑賞に耐えるのは数コマだけでした(T_T)
撮影している時にシャッターボタンを押しても手応えが無く、ちゃんとシャッターが切れているのか不安に感じていましたが、どうやらシャッターがまともに作動していなかったようです。
フィルムを詰める前に空シャッターを切った時も、シャッタースピードが変化しているのか怪しい感じだったので、シャッターを高速に設定しても反映されず、スローシャッターで露出オーバーになったのかも知れません。
ピンボケはスローシャッターでブレたのか、距離計が壊れているのかは判然としませんが、遠景にもピントが合っていなかったので、無限遠も出ていない気がします。
こうなると、セレンが生きていて針が振れる露出計も、正しい数値を示しているか怪しいものです。
かろうじて鑑賞に耐える写真の中から、補正を加えて何とか見られるようにしたのが以下の写真です。
靖國神社の遊就館で大戦時の兵器を撮影したので、写真の粗さも加わって戦前の記録写真のようになってしまいました(^_^;)
ロシアカメラの権威に相談
8/24(土)に、毎月第4土曜日に開催されている我楽多屋の「がらくた市」に行き、田中長徳先生のトークショーに参加してきました。
田中先生の著書には『ロシアカメラがむせぶ夜は』や『ロシア&旧ソビエトカメラの世界/ハラショー』といった本があり、ロシアカメラに大変造詣の深い方なので、トークの終了後にキエフ 4Mの症状を相談したところ、
「ロシアカメラは壊れているのが普通の状態ですよ。ウシシ( ̄∀ ̄)」
という、含蓄のあるお言葉を頂きました(´-ω-)人
キエフ 4Mでは写真を撮らず、部屋のインテリアにするか、空シャッターを切ったり距離計で遊ぶオブジェにするしかないようです。
もう、ロシアカメラなんて二度と買わない(´・ω・`)