バード・ディレッタント

フォト・ディレッタント

中古カメラと写真、日々の独り語り

バルナックライカもどき『Zorki-1』

最近入手したロシアカメラ(以下、ロシカメ)では一番最初に注文したのに、到着が一番遅れた『Zorki-1』がようやく届きました。

cosinon.hateblo.jp

11/4の注文が12/7に届いたので、1ヶ月以上かかった計算です(;´д`)

f:id:cosinon:20201208094745j:plain

KMZ Zorki-1

「35mmフィルムカメラの始祖」であるバルナックライカを模したロシカメのレビューをお届けします。

外観

イカDⅡをコピーしたZorki-1は、バルナックライカの雰囲気を色濃く残しています。

f:id:cosinon:20201208094749j:plain

f:id:cosinon:20201208094754j:plain

KMZ Zorki-1

Zorki-3以降は軍艦部が嵩上げされてフォルムが崩れ、不格好になっていくので、このスタイルが購入の要因となりました。

f:id:cosinon:20201208111104j:plain

KMZ Zorki 3M

国内向けで戦前からバルナックライカのコピーを製造していたフェドと比較して、輸出向けのゾルキーは品質が良かったとする向きもあるようです。

とはいえ、西側の品質と較べたら五十歩百歩かも?

機能

先に手に入れた『Industar-22 50mm F3.5』を装着すると、ソビエト産同士の組み合わせで実にマッチします (・ω・)b 

cosinon.hateblo.jp

レンズを沈胴させてボディに収納すると、とてもコンパクトになり持ち運びに便利です。

f:id:cosinon:20201208104043j:plain

KMZ Zorki-1

軍艦部の覗き穴は向かって左が距離計窓、右がファインダーです。

距離計窓は望遠の二重像合致式で、ファインダーの中央に小さく表示されるより老眼に優しく、ピントが合わせやすいです。

f:id:cosinon:20201208094758j:plain

KMZ Zorki-1

シャッターダイヤルは一軸の回転式で、低速のダイヤルはありません。

シャッター速度は必ず巻き上げ後に設定します。(巻き上げ前に回すと壊れる)

f:id:cosinon:20201208094803j:plain

KMZ Zorki-1

フィルムの装填は底蓋を外す方式で、フィルムの先を10cmくらいカットするか、テレカなどを使って差し込む作法はバルナックライカと同様です。

www.cameranonaniwa.co.jp

f:id:cosinon:20201208094809j:plain

f:id:cosinon:20201208094814j:plain

KMZ Zorki-1

ロシカメ四天王

Zorki-1が届いて、ロシアカメラが四台揃いました。

f:id:cosinon:20201208094832j:plain

ロシカメ四天王

ネットで良く引用されているアレ風に、各機種を紹介します。

f:id:cosinon:20201208103519p:plain

増田こうすけギャグマンガ日和ソードマスターヤマトより
「奴は四天王の中でも最弱…」

撮影不能の完全ジャンク『キエフ 4M

cosinon.hateblo.jp

f:id:cosinon:20201208094823j:plain

ARSENAL KIEV 4M Type2
「奴は四天王の中でも最速…」 

ゼンマイ巻き上げで最大9連写可能『LOMO 135M

cosinon.hateblo.jp

f:id:cosinon:20201208094819j:plain

LOMO 135M
「奴は四天王の中でも最小…」 

超コンパクトで軽量なハーフサイズカメラ『AGAT-18

cosinon.hateblo.jp

f:id:cosinon:20201208094827j:plain

MMZ-BELOMO AGAT-18
「奴は四天王の中でも最古…」

1950年代に製造されたライカDⅡのコピー『Zorki-1

cosinon.hateblo.jp

f:id:cosinon:20201208105955j:plain

KMZ Zorki-1

動作する3台のうち、どれからフィルムを詰めるか悩ましいところですが、撮影途中のAUTOREXと白黒フィルムを詰めたRollei35Sを撮り切ったら、どれかを持ち出すつもりです。(不動のキエフ4Mは置物)

cosinon.hateblo.jp

cosinon.hateblo.jp

総評

二ヶ月程前に、発作的にバルナックライカへの関心が高まったのですが、自分は新しく手に入れたフィルムカメラにフィルム1本詰めると、試し撮りした後に再度使う事は稀なので、本命だったライカⅢfは猫に小判でした。

f:id:cosinon:20201208103504j:plain

猫に小判

沈胴レンズのIndustar-22を、マウントアダプターでなく本来の組み合わせで撮影出来る環境が整ったので、個人的には満足です∩(・ω・)∩

フィルムは入れづらく、撮影も面倒なカメラですが「バルナックライカの雰囲気」をつまみ食いできれば、と思っています。