最近入手したロシアカメラ(以下、ロシカメ)では一番最初に注文したのに、到着が一番遅れた『Zorki-1』がようやく届きました。
11/4の注文が12/7に届いたので、1ヶ月以上かかった計算です(;´д`)
「35mmフィルムカメラの始祖」であるバルナックライカを模したロシカメのレビューをお届けします。
外観
ライカDⅡをコピーしたZorki-1は、バルナックライカの雰囲気を色濃く残しています。
Zorki-3以降は軍艦部が嵩上げされてフォルムが崩れ、不格好になっていくので、このスタイルが購入の要因となりました。
国内向けで戦前からバルナックライカのコピーを製造していたフェドと比較して、輸出向けのゾルキーは品質が良かったとする向きもあるようです。
とはいえ、西側の品質と較べたら五十歩百歩かも?
機能
先に手に入れた『Industar-22 50mm F3.5』を装着すると、ソビエト産同士の組み合わせで実にマッチします (・ω・)b
レンズを沈胴させてボディに収納すると、とてもコンパクトになり持ち運びに便利です。
軍艦部の覗き穴は向かって左が距離計窓、右がファインダーです。
距離計窓は望遠の二重像合致式で、ファインダーの中央に小さく表示されるより老眼に優しく、ピントが合わせやすいです。
シャッターダイヤルは一軸の回転式で、低速のダイヤルはありません。
シャッター速度は必ず巻き上げ後に設定します。(巻き上げ前に回すと壊れる)
フィルムの装填は底蓋を外す方式で、フィルムの先を10cmくらいカットするか、テレカなどを使って差し込む作法はバルナックライカと同様です。
ロシカメ四天王
Zorki-1が届いて、ロシアカメラが四台揃いました。
ネットで良く引用されているアレ風に、各機種を紹介します。
「奴は四天王の中でも最弱…」
「奴は四天王の中でも最速…」
ゼンマイ巻き上げで最大9連写可能『LOMO 135M』
「奴は四天王の中でも最小…」
超コンパクトで軽量なハーフサイズカメラ『AGAT-18』
「奴は四天王の中でも最古…」
1950年代に製造されたライカDⅡのコピー『Zorki-1』
動作する3台のうち、どれからフィルムを詰めるか悩ましいところですが、撮影途中のAUTOREXと白黒フィルムを詰めたRollei35Sを撮り切ったら、どれかを持ち出すつもりです。(不動のキエフ4Mは置物)
総評
二ヶ月程前に、発作的にバルナックライカへの関心が高まったのですが、自分は新しく手に入れたフィルムカメラにフィルム1本詰めると、試し撮りした後に再度使う事は稀なので、本命だったライカⅢfは「猫に小判」でした。
沈胴レンズのIndustar-22を、マウントアダプターでなく本来の組み合わせで撮影出来る環境が整ったので、個人的には満足です∩(・ω・)∩
フィルムは入れづらく、撮影も面倒なカメラですが「バルナックライカの雰囲気」をつまみ食いできれば、と思っています。