SONY α55を中古で購入する決め手となったのが、他に類を見ない独創的な『トランスルーセントミラー・テクノロジー』(以下、TMT)でした。
「ミラーはあるけど光学ファインダーは無いヨ」という、へんてこりんなギミックがヲタク心をくすぐるTMTですが、他メーカーが追従する事も無く、SONY独自の機構としてミラーレスに主役の座を奪われてしまいました。
SONYのデジタル一眼はミラーレスが主流となり、現行ラインナップでTMTを採用した機種はα99 IIとα77 IIを残すのみとなっています。
かろうじて命脈を保っているTMTも、もはや風前の灯火…かと思いきや、意外な形で生き延びていました。
AマウントのレンズをEマウントに装着できる『SONY マウントアダプター LA-EA4』が、まさに“TMTの部分だけ”を抜き取ったような製品となっています。
α7シリーズはボディの像面位相差AFが使えるのに、何でマウントアダプターにTMTを…と思いましたが、AマウントはEマウントよりフランジバックが長いので、TMTの方がAFに最適なのかも知れません。
TMTが主要部分だけを抜き取って生かされているところに、リメイク版の『ロボコップ』で、手足とボディを外されると頭部と心肺のみ生体組織が残されている主人公を連想してしまいました(^_^;)