激安中華ミラーレス YI M1
11月11日に中国で華々しく行われた「独身の日」セールで、激安だった中国製ミラーレス一眼のYI Technology YI M1を衝動買いしてしまいました(・ω・;)ゞ
YI Technologyは中国のスマホメーカ大手(世界第四位)の小米科技(Xiaomi、シャオミ)と資本関係のある提携会社で、日本製とは趣の異なる、スマホの技術を投入したデジタルカメラを製造しています。(シャオミは12月9日に日本への正式参入を表明しました)
注文から到着まで2週間強を要しましたが、11月中に無事手元に届きました。
注文した後に調べてみたら、予備バッテリーが入手困難な事が判明したり、在庫の長期保管で付属するバッテリーが過放電になり、バッテリーが充電できずに返品するしかない、というケースが発生している事を知りました。
到着するまでは不安で戦々恐々とする日々が続きましたが、YI M1が届いて試し撮りしてみたら、拍子抜けするほど普通に使えるミラーレス一眼でした。
YI M1の良いところ
①「独身の日」セールでは、ダブルレンズキットがクーポン併用で20,160円という、国内メーカーでは考えられない驚愕の価格で購入する事ができました((( ;゚Д゚)))
②ダブルレンズキットには、
- 標準ズーム YI 12-40mm F3.5-5.6
- 単焦点マクロ YI 42.5mm F1.8
の2本が付属していました。
③ツイッターのタイムラインで、ライカTのような形をしたミラーレス一眼が目に入り、セール情報が流れてきたのがYI M1を知ったきっかけでした。
クリックしたら「独身の日」セールの終了1時間前、というタイミングで、深く考えずに反射的にポチってしまったのが衝動買いの真相でした(;^ω^)ゞ
④Wi-FiとBluetoothの併用で、スマホのアプリと連携してファームウェアがアップデートできたり、カメラのリモートコントロールや、YI M1で撮影した写真をスマホに転送する事が出来ました。
YI M1の駄目なところ
- 予備バッテリーの入手性が悪い
- 付属ストラップに脱落の危険性
- ホットシューは汎用のX接点のみ
- センサークリーニング機構が無い
- 手振れ補正は電子式のみ
- スマホのような操作性
- ダイヤル類の耐久性が怪しい
①YI M1を入手した直後は、純正のバッテリー+充電器セットは販売終了しており、Amazonで販売されていた互換バッテリーのDSTE BXM-10も在庫が枯渇していました。
付属バッテリーを大事に使うしか無いか…と諦めていたところ、この投稿を書く際にネットで検索したら、DSTEのバッテリー+充電器セットが販売されているのを見つけました∩(・ω・)∩
2本の予備バッテリーがあれば、当面はバッテリー切れの心配から解放されそうです。
②YI M1の付属ストラップはベルトの端をネジ止めする構造でした。
使用するうちにネジが緩んで、不意に落下する危険があるので、手持ちのレザーストラップに交換しました。
③ホットシューには汎用のX接点しか無く、フラッシュのTTL調光は使えません。
マニュアル発光を試したところ、フラッシュ側で調光するか、カメラで露出補正すれば充分実用になりました。
④⑤手ブレ補正は電子式のみで、センサーのクリーニング機能はありません。
デジ一眼は機械式の手ブレ補正機構が故障する事が多いので、YI M1の場合、電子式なのはむしろ安心材料かも知れません。
⑥モードダイヤルとコマンドダイヤルを右肩に備える他は、ボタン類は最小限で、操作はほとんど背面液晶のタッチパネルで行います。
ガラス製の保護フィルムを貼りましたが、タッチパネルの感度が悪くなった印象はありません。
⑦コマンドダイヤルには絞りやSSの数値変更が割り振られていますが、回転させても無反応だった事がありました。
コマンドダイヤルで使用頻度の高かったプレビューの拡大・縮小は、タッチパネルを二本指で操作して代替しました。
アクセサリー
レンズを装着した大きさは平均的なミラーレス一眼と変わらないので、汎用のネオプレン製カメラケースがタイトフィットしました。
胸元にカメラをぶらさげたままケースのフタを開けて、速写ケースのような使い方をしています。
交換レンズ&マウントアダプター
YI M1にオリンパスのボディキャップレンズを装着してみました。
ボディキャップレンズはマイクロフォーサーズマウントなのでアダプタは不要です。
YI M1はレンズ無しレリーズの設定がありませんが、そのまま使えました。
絞りF8固定のパンフォーカスなのでピント合わせは不要。AFのタイムラグ無しに撮影できます。
YI M1に変換アダプターでフォーサーズレンズを装着しましたが、AFが使用できませんでした。
MFでは認識されるものの、絞りが制御できないので実用性には難がありそう。
変換アダプターは中国製で、オリンパスとLUMIXのミラーレスボディでは動作しました。
同じ中国製なのにYI M1で認識されないのは残念でした(´・ω・`)
YI M1に110⇒M4/3マウントアダプターでPENTAX AUTO 110の18mmを装着。
レンズに絞りが無いので開放でしか使えませんが、110とM4/3のイメージサークルは大きさが同じなので、レンズ本来の画角を使い切る事が出来ます。
YI M1にM42マウントアダプターでYASHINON 50mm F1.7を装着。
ダブルレンズキットに付属する単焦点 42.5mm F1.8と仕様が似ているので、撮り較べたら面白いかも知れません。
YI M1はフォーカスモードでMF+ピーキング表示が選べるので、オールドレンズ遊びが捗ります。
YI M1の総合評価
総合的な性能は、国内メーカー製に較べて見劣りする部分はありますが、自分のようなライトユーザーには充分な性能でした。
国内メーカーのデジカメなら、失敗せずにキレイな写真が撮れて当たり前なので、ブログなどで喧伝する必要はありません。
中国製のデジカメだと「ピントも露出も適正!手ブレも思った以上に補正される!」と当たり前の事でも嬉しくなってしまい、周囲に触れ回りたくなってしまいました。
2万円で買ったYI M1は、ネタとしても実用性でも、充分元の取れるカメラでした。