万能の旅カメラ『SONY RX100M3』
はてなブログを始めてからあまり触れることはありませんでしたが、現在もっとも使用頻度が高い主力のデジタルカメラはSONY DSC-RX100M3です。
RX100M3を購入したのは、昨年の夏「バイクの日」イベントで浜松へ一泊ツーリングした際、持参した防水コンデジのFinePix XP90に不満を覚えたのがきっかけでした。
XP90を購入したのは、前年に御殿場の2りんかんまつりで豪雨に見舞われ、持参した一眼レフをケースから取り出すことすら出来ずに退散したのがきっかけでした。
それからしばらくはXP90を普段使いしていたのですが、カメラへの関心が高まると、次第にXP90に不満を覚え始めました。
XP90の不満点
- 晴天下では背面液晶が見えない→EVFが欲しい
- 開放F値がF3.9では暗すぎる→明るいレンズが欲しい
- 様々なアングルで撮影したい→バリアングルかチルト液晶が欲しい
- コンデジにしてはサイズが大きい→高性能コンパクトが欲しい
当初、上記の要件を満たしたCanon Powershot G5X と G1 X Mark III が有力な購入候補でしたが、色々と調べているうちにRX100M3が自分の用途に最適だと気がつきました。
DSC-RX100M3の主な仕様
センサー:1.0型
ズームレンズ:24-70mm F1.8 - F2.8
EVF:有機ELファインダー
背面液晶:チルト式
RX100M3は2014年の発売で、最新機種のRX100M6は様々な機能がアップデートされていますが、価格はRX100M3の倍以上に跳ね上がります(;´д`)
RX100M6は細部の使い勝手も改善されており、その高性能ぶりには大いに惹かれるモノがありましたが、自分の懐具合を勘案して、購入当時にキャッシュバックキャンペーンが行われていたRX100M3を購入しました。
RX100M3は発売から年月が経過しているので価格がこなれており、今でもRX100M3が対象のキャッシュバックキャンペーンが行われています。
www.sony.jpRX100M3には4K動画のような最新機能は備わっていませんが、手持ちのカメラでは発売年が最も新しく、HDRも使えるので性能に不足を感じた事はありません。
SONYのデジカメでお馴染みのツァイスブランドが冠されていて、高級感があり所有欲を満たしてくれます。
RX100M3の機能で一番のお気に入りは、ハンザキャノンのファインダーを彷彿とさせるポップアップ式のEVFです。
EVFのレンズにもT*がコーティングされているこだわりがたまりません(・∀・)
ハンザキャノンはキヤノンが商品化したカメラの第1号機で、二コンのニッコール5cm F3.5が装着されており、ニコン党を気取っている自分にも思い入れのあるカメラでした。
ハンザキャノンがなぜ収納式のファインダーになったかというと、ライカのレンジファインダーは「距離計の2つの窓の間にファインダーを入れる」構造が特許の要件で、ライカの特許を回避するためファインダーが飛び出す構造になったそうです。
ライカの特許は第二次大戦後にドイツの敗戦で無効となり、戦後には世界各国でライカコピーが大量発生しました。
日本でも戦後のカメラ産業勃興期には、二眼レフメーカーの頭文字がA~Zまで埋まる、と言われたほど創業ラッシュに沸いたようです。(今ではそのほとんどが姿を消してしまいましたが…)
戦後に国内メーカーの多くがライカコピーを作っていたことを顧みると、現在でもライカが神格化され、信仰の如く崇拝されているのも頷けます。
話が脱線しましたが、RX100M3はニコン党にも、キヤノン派にも、あるいはツァイス信者にもオススメ出来る逸品です。(←SONY好きには?)
背面のチルト式液晶で、頭上に高く掲げたり、足元に低く構える事もでき、アングルに死角はありません。(縦位置ではバリアングルが欲しくなりますが)
SONYが公式に提唱する旅カメラという愛称に相応しい、万能の高級コンパクトです。