フォーカスシグナル Canon AL-1
40年以上前に発売されたキヤノンのAシリーズに今更ながらどハマリして、A-1に引き続き、Canon AL-1を入手してしまいました。
FD 50mm F2が付いたブラックペイントの個体を、ヤフオクにて送料込みの3千円で落札しました∩(・ω・)∩
Aシリーズ最終機の異端児
AL-1は82年に発売されたAシリーズ最後のモデルで、シャッター速度優先AEに固執したキヤノンでは異端の、絞り優先AEを搭載しています。
前機種のAV-1と異なり、任意のシャッター速度を選択してマニュアル露出が可能です。
発売当時のCMは、現在では放映出来そうにないセクシーな表現でAL-1の特徴をアピールしていました。
AF前夜、手動のコントラスト測距
ボディ左手側にある銘板のQFはクイックフォーカスの頭文字です。
「フォーカスシグナル」をキャッチコピーにしたエントリーユーザー向けの普及機で、正確なピント合わせをアピールしていました。
AL-1は3個のCCDラインセンサーを備えており、フォーカスエイドによるピント合わせが可能です。
コントラストAFを手動操作するようなもので「手動オートフォーカス」と言い換える事が出来るかも知れません。
AL-1のミラーはスリットの刻まれた部分がハーフミラーになっており、透過した光はサブミラーに導かれてボディ底部の測距センサーに到達します。
ファインダー視野下部にピント合わせのLEDが表示され、前ピン・後ピンの赤い矢印の向きにピントリングを回転させると、中央の合焦マークが緑色に点灯してピントが合う仕組みです。
アキレス腱の解消
AL-1は4LR44を使用する先行機と異なり、単4電池2本を使用します。
電池室のスプリングが強力なのに、電池蓋を止めるツメが薄いプラスチックで、中古の大半がツメを破損しています(´д`;)
自分の入手した個体は幸いにもツメが折れていなかったので、ツメを温存するためにネジ止めしたワッシャで電池蓋を留める改造を施しました。
撮影順序の下克上、老眼に優しいフォーカスエイド
クイックフォーカスを早く試したくて、先に入手したA-1を差し置いて、AL-1にフィルムを詰めて撮影に持ち出しました。
シャッターボタン半押しでピントリングを回すと、フォーカスエイドが働いて容易にピントを合わせる事が出来ました。
老眼が進行している自分の眼に、心強いアシストを得る事が出来ました(・ω・)b