「写真・カメラ」グループの投稿でも既報の通り、オリンパスがイメージング部門を投資ファンドへ売却する事が発表されました。
オリンパスからはニュースリリースで「映像事業の譲渡に関する意向確認書の締結について」と報告されています。
オリンパスの思い出
オリンパスのカメラにはだいぶ入れ込んだ時期があり、2018年の12月に、東京都八王子市のオリンパス技術歴史館「瑞古洞」を見学した事がありました。
当時は館内のリニューアル前だったので「オリンパスミュージアム」に新装された施設を、機会があれば再訪したいものです。
新品購入に至らなかったオリンパスのデジ一眼
オリンパス熱が最高に高まった時期に、OM-D E-M1 Mark II の「12-40mm F2.8 PROキット」を買う寸前まで行った事がありました。
E-M1にフォーサーズ⇒マイクロフォーサーズの変換アダプター(中華製)で「ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6」を装着したらうまく動かなかったので、購入を保留していたら買う機会を逃してしまいました。
E-M5 Mark IIIも発売直後に食指が動いたのですが、実売価格がE-M1 Mark IIと大して変わらなかったので、購入意欲を削がれてしまいました。
両機種とも順当に性能向上していましたが、シリーズを重ねても外観は大きく変化せず、新味が薄れていたのも購入に至らなかった原因かも知れません。
売却後のサポート
オリンパスブランドを売却先が引き継ぐのか、現時点で詳細は不明ですが、投資ファンドが途中で投げ出さない無い限り、しばらくの間は既存製品もサポートを受けられるのではないでしょうか。
コニカミノルタからサポートを引き継いだケンコー・トキナーは、かなり古い機種でも取説などのサポート情報を提供しています。
「カメラ愛」のある会社にイメージング事業が受け継がれれば、当面の間はオリンパスのカメラを使い続けられると思います。
「金儲け優先」だとブランドがたらい回しされた挙げ句、尻すぼみに存在感を失っていく可能性があるのが不安材料です。(ヤシカブランドみたいにね…)
オリンパスの今後
オリンパスが1936年に始まったカメラ製造から撤退してしまうのは残念ですが、コニカミノルタからソニーに譲渡されたαブランドや、投資ファンドへ売却されたVAIOのように、プロダクトが存続し続けてくれる事を願うばかりです。
開発力の低下が懸念
近年のデジタルカメラ開発は、企業グループ内で他部門の技術力まで投入した総力戦の様相を呈しています。
オリンパスの得意な医療機器分野から技術のフィードバックが無くなって(逆もまた然り)イメージング部門が単独で開発した新製品が競争力を保てるかは未知数ですが、オリンパス製カメラの行く末を見守りたいと思います。