最近、Canon A-1を皮切りにAL-1、FTQLと立て続けにキヤノンのMF一眼レフを買い集めていましたが、一番気に入ったのは高機能なA-1ではなく、CCDラインセンサーによるフォーカスシグナル機構を内蔵したCanon AL-1でした。
老眼が進んだ自分の眼ではピント合わせが怪しくなってきたので、コントラスト測距で合焦すると光る、ファインダー内のLEDが有り難く感じたのでした。
個人的にシャッター速度優先AEを使う機会がほとんど無く、絞り優先AEの方が使いやすい、と感じていたのも、AL-1がお気に入りの理由です。
当初はブラックでは無くシルバーのAL-1が欲しい、と思っていたので、後ろ髪を引かれる思いを断ち切るべく、シルバーのボディを追加で入手してしまいました(^_^;)
ヤフオクの落札金額は百円で、送料は657円でした。(合計757円)
ブラックでは気がつきませんでしたが、軍艦部のトップカバーと底蓋はプラスチック製で、シルバーの塗装が安っぽい質感でした(;^ω^)
ブラックは金属ボディと見分けが付かない質感なので、高級感を求めるならブラックの方が良いかも知れません。
出品情報には「3年前は使えていました」と説明がありましたが、手に入れた個体は巻き上げレバーがスタックしていました。(不具合が解っていながら動作品と錯誤させる記述に悪意を感じる…)
電池を入れてシャッターボタンを押してもシャッターが切れず、バッテリーチェックボタンは無反応でした。
ジャンク扱いの出品だったので、
「百円のボディだから動いたらめっけもん」
くらいの気持ちで落札しましたが、不動のジャンクが確定すると、残念な気持ちは拭えませんでした (´・ω・`)
翌日、AE-1の修理情報で「底蓋を開けてコイルから端子が離れるとシャッターが切れる」という記事を目にして、ものは試しとAL-1の底蓋を開けると、同様の構造になっていました。
ピンセットでコイルから赤い四角の端子部分を引き離すと「カシャッ」とシャッターが切れて、巻き上げレバーも動くようになりました。
「これはもしかしたらイケるかも…!?(0゚・∀・)」
と思い、単4電池2本を入れてシャッターボタンを半押しすると、ファインダー内でシャッター速度表示の針が振れて、フォーカスシグナルが点灯しました!∩(・ω・)∩
外装はスレ・キズが多く状態は良くありませんが「実用に耐えるMF一眼レフのボディ」が百円で手に入ったと思えば文句はありません 。
これで、シルバーとブラックのAL-1を揃える事が出来ました(・ω・)b
電池蓋の爪は欠損していましたが、前の持ち主がクリップで補修を加えていました。
それでも電池を入れると蓋が開いてしまうので、ブラックのボディと同様にワッシャーをネジ止めして蓋を押さえました。
巻き上げレバーは前の持ち主が分解修理を試みた跡が残っており、レバーの基部が緩んでグラグラしていました。
レバーを巻き上げても反発せず、予備角まで復帰しないので、パワーワインダーA2を装着して電動巻き上げする事にしました。
パワーワインダーA2をデフォルトで装着すれば、レバーを使わず快適に巻き上げできます。
AL-1に対応している純正アクセサリーなので、マッチングに問題ありません。
同一機種のカラー違いですが、シルバーボディにもフィルムを詰めて、いずれ撮影に持ち出すつもりです。
Aシリーズの最高級機で、5モードAEを搭載したA-1より、簡易操作のAL-1が、自分の身の丈に合っている気がしました。